第35章 連絡
部屋で待つ安田は
ここでもある左右逆の
マリアの絵を見つめていた
見つめ続けている安田を見ながら雪は
雪「救いを求めてるんですか?」
雪の静かな言葉に反応するように
安田は振り向き
安田「俺が?」
安田の言葉に雪は
微笑みながら頷いて返事をした
安田は恥ずかしそうに照れながら言った
安田「救いより、
まぁ・・・お願いかなぁ?」
意外な答えに雪は驚いた顔をした
その顔を見ながら
安田は顔を赤くしながら
安田「仲間が
無事でありますようにって・・・」
安田の言葉に雪は嬉しそうに微笑んだ
雪「そうですよね・・・」
雪の返事に安田は気を良くしたのか
身体を嬉しそうに揺らしながら
安田「何かさ、置いてるモンも同じやろ?
そしたら繋がってるちゃうかなぁって思ってさ
これに願ったらさ届くかなぁって」
その言葉に雪が何かを反応した
雪「置いてるモノが同じ・・・・」
雪が考え込みだし
同じ言葉を何度も繰り返していたのだ
その様子がおかしくなったのに
安田は驚きながら近づいた
安田「雪・・・どないしたん?」
安田の声に雪は顔を上げて
雪「もしかしたら
向こうとやり取りが出来るかも」
雪は真剣な顔で安田に言った
安田「えっ、マジで!」
驚きながら雪を見た時に
そこに、横山と錦戸が帰って来て
ドアを開けたのだ
嬉しそうにしている
安田と雪を見て
錦戸「雪、ヤスと浮気か?」
意地悪気に言うと
雪は少し怒りながら
雪「違います!!!!!!!」
顔を赤くして怒ったのだ