第34章 メッセージ
大倉と丸山はミヨとミナを迎えに
二人並んで廊下を歩いていた
自分の進む先を見ながら
大倉はおもむろに声をかけた
大倉「ねぇ・・・・」
丸山は顔を大倉に向け
聞く雰囲気をだした
大倉「俺、思ったんだけど
今回のゲストはいつもの
部屋じゃなかったね・・・・」
その言葉に丸山も考えだした
いつもは
屋敷の一番奥の逃げにくい部屋に
案内していた
今回は隣り合わせの部屋に案内していた
そして食事を目的としていなかった
でも
丸山はそれを伝えるのは
止めようと思った
丸山「二人来たからかじゃない?」
丸山は静かに答ると
大倉は不安げに丸山を見つめた
大倉「最初から変だったんだよね・・・
今から考えてもさ・・・」
丸山には大倉の言いたい事が分かった
自分たちで決めたルールを
破った時点から
この戦いは始まっていたのだ
同意するように丸山は答えた
丸山「そうだね・・・
ルールを破っちゃだめだったんだよね」
そう言いながら
仲間を思っていたのだ
自分がやっと手に入れえた
温かい場所を
温かい仲間を・・・・
丸山は守りたかった
あの日、闇に導いてしまった
仲間を・・・・
だから
横山が帰って来るまで
仲間を何があっても守ろうと
一人決意いていたのだった
丸山「そんな顔をしてたら
敵に付け込まれるよ
気持ちをしっかりして」
悲しそうな瞳でいる大倉に
丸山は微笑みながら軽く背中を叩きながら
伝えると、大倉の表情は引き締まった
大倉「そうだね・・・
俺たちがしっかりしないとね」
大倉は
雪を思っていた
雪も向こうで頑張っているだろうと
負けずにいるだろうと
必ずもう一度
抱きしめると・・・・