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Dye D? 3

第33章 提携








その者がいなくなったので

錦戸はため息をついた



その様子を見て横山は笑ったのだ


横山「亮、大丈夫か?」



余裕な横山を見ると

錦戸は少し羨ましそうに




錦戸「なぁ、何をするつもりなん?」



錦戸には今から起こる事に

予測もつかなかった


心配そうな錦戸を見ながら



横山「やから、挨拶やって・・・」



横山は惚けるように

笑いながら言う



錦戸「挨拶ね・・・」



錦戸は呆れていた

横山が挨拶で

終わるわけがないのを知っていたから




横山「挨拶やで・・・」


まだ、笑いながら言と



錦戸「横山くんの挨拶は

何か怖い気がするわ・・・」



そう言うと皮肉を込めて笑ったのだ

その顔を見て

横山は深紅の瞳を輝かせて

妖艶な微笑みを見せた時だった



同じように黒いフードを着た者だが

明らかに

さっきの者と違う威圧感の者が現れた



その者はフロントに静かに立つと




『俺に挨拶とはお前か?』



低く気持ち悪い声をゆっくりと発する



横山は素直に言葉に頷きながら

自分の話を話し始めた





横山「おん、偶然か運命か

こっちに来てもうたから挨拶にきた」



横山の態度に

黒いフードは少し沈黙したが




静かに自分の方のテーブルの方に

目をやると



『お前たちの予約は入ってない・・・』



横山たちの動向を確認するように言った




横山「そうやろな・・・

俺もそうやと思ってた・・・」




横山の言葉にフードの頭が動く




『こちらの手下が

迷惑をかけたみたいやな』



相手は黒いフードを微妙に揺らしながら

相手も事情を理解したようだった




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