第32章 変化
部屋の中に沈黙が広がったが
渋谷「深い闇がありそうやな・・・」
渋谷は考えるように言葉にすると
悲しい瞳を揺らしながら
丸山「ここには
訳ありしか来ないのかもね」
他の者は丸山を見つめる
皆の反応を知ると
丸山は少しだけ微笑み
丸山「まぁ、推測だけどね・・・」
そう言うと寂しそうに頷いたのだ
しばらくの沈黙が流れた
誰もが今回の問題の大きさに
打ちのめされていた時だった
リーダーを失った事を考え込んでいたのだ
その時だった
渋谷が気合を入れるように言ったのだ
渋谷「さて、これからどうするん?」
誰もが思っていた事だった
引っ張ってくれるリーダーを失って
自分たちが進む道を見失っているように
誰もが悩み続けていたのだ
次の自分たちの行動すら
決められずにいたのだった
すると考えていた村上が
村上「・・・俺、ゲストの所に行ってくるわ」
立ち上がりながら言うと
丸山は止めるように手を握った
丸山「何のために?」
丸山の問いに村上は力強く答えた
村上「横に何があったか聞いてくる
そしたら、俺らも行けるやろ?」
その言葉に大倉が静かに答えた
大倉「無駄だよ・・・・
相手は記憶がないんだから・・・」
大倉の言葉に村上は頭をかきながら
イライラするように座った