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Dye D? 3

第1章 ホテル




 ホテルは深い山奥にあった

外観は古さが漂っていた




室内は時代を感じさせる

古い彫像品が並べられているらしいが

落ち着いた感じをかもしだしていた





そしてこのホテルは

ホスト並みの男たちが

旅の疲れを癒してくれるそうだ





しかし

ここに簡単に泊まる事は出来ない

何故ならば予約を取るのが困難で

泊まる事は宝くじに当たるのと

等しいと言われている





何故なら.....




そのホテルは

一人のお客のみを

最上級にもてなすシステムだからだ







いつしか

予約して当選を待つという

幻のホテルになっていた








今宵も何かに導かれるように

女二人がこの山奥の

ホテルの前に立っていた





山を登ってやっと着いたのだろう

少し息を切らして額に汗を滲ませていた








ミナ「本当に古いホテルね.....」



赤いワンピースを着た女は

ホテルの全体を見上げながら言った





ミヨ「本当にいいのかなぁ.....」



もう一人の隣に立っていた女は

同じワンピースの白を着ていて

不安げに赤い女に言った



ミナ「来てしまえば

帰れとは言わないわよ」



赤い女は冷たく吐き捨てると

一人歩みを進めて

重い入口の扉を開けたのだ


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