第28章 子供の国
目の前の獲物に飛びかかるサーベルタイガーの姿に恐怖しつつも俺は斜め向こう側えと走り出す。
仙)アイ!?
アキラの声を聴きつつ、俺はミイナと大森さんがいる岩影に飛び込む、子供のミイナと怪我人の大森さんをほおってなどいれない。
最悪担いでともおもっていた。
とっ!
と軽く岩場を飛び越える。
ミ)アイお兄ちゃん!
大)アイくん…!
『しー…静かにな…?』
おれは大森さんとミイナの頭を撫でながら話しかける。
…しかしもしやここはサーベルタイガーのテリトリー…?もしそうならここに長居は無用だな…別の場所に移動だ…といったって何処に逃げる、逃げ場所なんてどっこも…いやそんなことねー、何とか…何とかするんだ…!
暫くしてサーベルタイガーも獲物を口にくわえてその場を後にした、少しだけいきをはく。
『…おーい皆ここから早く離れよう。次のが来ても危ないし。』
仙)で…でもどこにだよ!?
『どこってもどっかだよ。』
ザ)あ!いけね忘れてた!
『ん?どったのザジ?』
ザ)いやおれさっき、見回りしててビックリするもん見つけたんだよ!森んなかにあったんだよ!なんと…旗が!
その瞬間皆がシーン…とした。
『えっ…ええーー!?それってひといんじゃん!?』
…まぁびびるわなぁ