第21章 先を行く男
…あぁあぶねぇー…
ガラガラガラ…
…コオォーン…ンンン…
アイ)…ッ…フゥッ!…フー…ッ!
あぁ…マジで危な…今俺らは風があるということで進んできた道がまさかの崖…て言うか底が抜けたみたいな感じの所にみんなが渡るためのロープんかけようとしてる…マジで落ちたら洒落にならない…
雪)ム…ムチャよ!!ガケを伝ってロープを張るなんて…どうして止めないの!?
ザ)ったくミイナの荷物にロープが入ってて助かったぜ
仙)まぁアイの鞄にもはいってたけどな
雪)……ねぇ聞いてるの?このままじゃアイくんが…ねぇ!赤神さん!
赤)…
雪)…?ま真理谷くんまで!?
真)…
雪)みんなどうして…?どれだけアイが凄くてもムチャよ!普通の生活じゃありえないことなのよ!?アイくんだって…普通の男の子なのに…!
アイ)…(むちゃくちゃいってくれる…人が渡ってる時に…)…あとちょっと…!うげ!?
バゴ!
俺が渡っていた石が外れた!
雪)ヒッ!
ガラガラガラガラ…!
ドオオオォォ…!
雪は最悪な状況を頭に浮かべながらゆっくりと目を開けた…
アイ)あっ…ぶねぇー…!最後の最後で落とすか…ふつー…
赤)や…やったー!アイくん!!
ザ)アイー!!
仙)流石だぜ!
雪)…!
真)アイは…これぐらいの危険は何度も乗り越えてきた…皆に称されたアイツの二つな…才色兼備のアイだがこんなとこでそんなのは関係ない……しかしアイツは…どれだけ自分が傷つこうと必ず仲間を助けようとする…ほんとは頼ってほしいがな…だがいつでも僕らの先頭に立ってる…アイツは僕らの…リーダーだ!
雪)…