第20章 合同練習
徹と電話したからか、あの夢を見ずに済んだ、本当に良かった
あれから扇西高校との練習も無事終わり、
テスト勉強したくないけどテスト勉強中です
ゆーとはよく高校入る前、勉強してたなあ、懐かしい
今はね、縁下先生が居るからもう怖いものなしだもんね!!!!
「西谷、昨日の小テスト出して」
縁下先生がそう言い、ゆーがテストを差し出す
「国語は基本的に文章の中に答えがあるから、よく読めばわかるはずで......」
じっと手元の紙をみるので、私もその紙を覗く様に見ると
『”問三 「紀男」の矛盾した二つの気持ちを
最も良く表している一文を抜き出しなさい”』
(もっと男らしく生きろ!紀男)
「文中から抜き出せってかいてあんじゃん!問題も紀男も無視すんなよ!」
りきが驚いた様に声を張り上げては言葉を紡ぐ
『ささすが、ゆー!かっこいい』
何故か自慢気にしているゆーをみるも、ふと眉を寄せられた
何かを言おうとゆーが口を開けた瞬間、
「のやっさん、かっけーぜ」
龍が言葉を紡ぐので、話し出すも
縁下先生がぐるんと顔をゆーに向けては
「あっ暗記ならいけるよな?」
「四字熟語ならまかせろ!」
ゆーが今着ている服に'三点倒立'という文字がかいてある、それを見せてきては大丈夫だという様に言葉述べてくる
「それはテストに出る奴じゃないから!」
やばいやばい、ノート書き写さなきゃ