第1章 あまいもの
むしろ俺はのおかげでクラスに馴染めるようになっていった
クラスに馴染めてるが、俺と付き合っているという噂が流れ始めたからだ
「平和島って根はいい奴なんだな〜」とクラスの奴が言ってくれた
みんなと仲良くなっても、俺らは2人でいることが多くなった
昼は新羅と3人で飯食ったり。
たまにからかったりされる
「平和島とって付き合ってんだろー?」と。
でもその度には否定した
「違うよ、静雄くんはいい人だけど友達」
真顔でも苦笑いでも怒っているわけでもなく、
いつもみたいに可愛い笑顔でそうやって言い張る
照れてもない。
最初は俺も一緒になって、「俺は誰かと付き合ったりとかそういうタイプじゃねえよ」って否定してたけど、
だんだんどうやって反応すればいいか分からなくなっていった
のことが好きって気付いたから…
そうやって俺がどぎまぎしているところを、折原臨也が見逃すわけがなかった
「面白いなぁ、怪物が人間に顔赤くしてさ。気味悪いよ?あの子も可哀想〜」
そんなことをよく言われるようになった
でも俺はせっかく仲良くなったクラスメイトやに、暴力をする自分を見られたくなかったから抑えた
それについて臨也はもっとからかってくる
「いつまで耐えられるかな?」
って…
まあ正直、があんな発言さえしなければ暴力は卒業までずっと抑えれたかもしれねえな
なあ、…
本当にあのセリフを俺に言ってなければ、何かが変わってたかもしれねえな