あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
「一静がすき。」
体育館裏で優に告られた日から早2週間。
優「いっせー。」
「んー?」
優「つかれた。」
ぐでぇーっと俺に寄り掛かる優。
「おつかれ。今日も朝練から参加してきたの?」
優「秀くんしごいてきたぁー」
日本代表に入ると決めてから青城バレー部の練習に参加し始めた。
冬になれば合宿に参加するから一緒に居れることも少なくなる。
卒業すれば遠距離恋愛。
俺は宮城の大学で優は東京の大学。
代表をしながら大学に通う。
長期休みは合宿に大会。
休みが一致することなんて片手で足りる程しかないだろう。
それでいいならと優は言った。
そして俺は優と居ることを選んだ。