第5章 歓迎会と言う名の宴
「んー…朝、かぁ」
目が覚めると、部屋に太陽の光が差し込んでいた。
あれ?私昨日どうしたんだっけ?
確かベポに抱き着いて…そしたら眠くなって…。
その先が思い出せず、ゴロンと寝返りをうつ。
「っ⁉︎」
寝返りをうつと、目の前にはトラファルガーの顔が。
声も出ない程驚いた。
と、とりあえず起きよ。
そう思って身じろぐ。
…が。
ギュウッ。
「え…?」
抱きしめられていて、動けない。
むしろ、動けば動く程力は強くなる一方で…。
ホント、なんで⁉︎
ドキンッ…ドキンッ…ドキンッ…‼︎
心臓が…煩い。
「…なんでだよ、バカ…」
「誰がバカだ」
「え''…起きてたの?」
「あぁ」
「ひ、卑怯!」
だから急に抱きしめられるし、力が強くなったんだ。
「あ?お前が勝手に勘違いしたんだろ」
「うっ…」
それは確かにそうだけど…。
ベッドで目瞑ってたら、寝てるって思うのは普通じゃない?