第1章 最悪の出会い
「まぁ、そんなとこです」
否定するのも面倒だし、ややこしくなるからそれでいっか。
「海賊は分からねぇな。
そういうことなら、あそこの店の主人に聞いてくれ。
そっちの話は、そこらの海兵よりも知ってるはずだよ」
「そうですか、ではそうします」
敬語って面倒だな。
カランコロン♪
「いらっしゃい」
「あ、どうも」
「何を頼むんじゃ?」
注文か…。
「いえ、なんも」
「なら帰るんじゃ」
「この島に、海賊が居るって聞いて…」
「そこへ座るんじゃ、話してやろう」
“ 海賊 ” と言う言葉に、態度を180度変える店主。