第1章 最悪の出会い
街に出て、情報収集しようか。
情報が無い程、不利になる。
せっかくの大物に逃げられたら厄介だしな。
ここは慎重にいかないと。
「あの、すみません」
「なんだい?兄ちゃん」
あはは、兄ちゃんか。
まぁ、背格好から見たらそんな感じなのかな。
自分の容姿には興味無いけど、全く興味無いかと言われればそう言う訳じゃない。
けど、今はそんなことより…。
「この島に海賊が居るって聞いたんですけど」
何も知らないフリをして、尋ねる。
「海賊?兄ちゃん、賞金稼ぎかなんかかい?」
賞金稼ぎ…。