第1章 最悪の出会い

「殺れるものなら、殺ってみろ」


どうせ、その気は無い癖に。


「俺ァ、ムダな闘いはしねぇ主義なんだよ」


ほら、やっぱりその気は無いようだ。


「で、どうなんだ？」


「あぁ、構わないよ。引き受ける」


報酬も良いからね。


「交渉成立、で良いの？」


「あぁ。じゃあ、殺れたら連絡してくれよ。

取りに行くからな、しっかり殺れよ。

なんてったって、俺の昇進がかかってるんだからな」


昇進することしか頭に無い、可哀想な男。