第10章 繋がる想い
「…ペンギンだ、航海士をしてる。
まぁ、よろしくな」
しっかり目を見て言うペンギンさん。
「カイです、色々ありがとうございました」
「礼なら船長に言ってくれ、素直じゃない船長にな」
「あっ、俺ベポ!よろしくねっ」
「よろしくお願いします」
「んでね?あっちのがシャチ。
煩くてバカだけど、良い奴なんだよ」
「ちょっと待て、ベポ!
煩いもバカも余計だ!
それより、あ、相棒って常に一緒に居んだろ?
ふ、風呂とか…一緒なのか⁉︎」
と、興奮気味に尋ねるシャチ。
「そんな訳ありません。
けど、一緒に居ることは多いですよ」
「敬語じゃなくて良い、セツナにも言ったばかりだ」
流石相棒…似てるな、と言うペンギンさん。
「…」
良いのかな?と言う表情のカイ。
「それで良いよ、ここに居る皆には」
トラファルガーは、どうか分かんないけど。
「分かりま…っとと、分かった。
船長さん以外には、そうするよ」
ニコッ、と爽やかに微笑む。
この様子なら、カイも馴染めそうだね。