第7章 言ったろ、どんなことでも受け入れるって
「容赦無ぇな」
「そういうものだよ、暗殺に携わる人の戦いって」
「まぁ、嫌いじゃねぇな。そういうの。
むしろ好きだぜ」
「っ…」
好きって言う単語が出ただけで、私の心拍数が上がる。
「戻ろうぜ、セツナ。
俺らの船にな」
「えっ…?」
なんで…?
「言っただろ、どんなことでも受け入れるって」
「そうっスよ、セツナ!」
「俺らはもう仲間なんだからな」
「そうだよっ!
セッちゃんの居ないハートの海賊団なんて、もう考えられないよっ」
「皆…」
「俺らを甘く見んじゃねぇよ。
ここに残るか、出てくか…自分で決めろ。
だがまぁ、お前を離す気なんざ毛頭ねぇから出てくんだったら力ずくでも止めてやる。
手脚を切り離しちまえば、力を使うことも歩くことも出来ねぇしな」
そう離す彼の目には、狂気が宿っている。
残るか、去るか…。
そんなの、とっくに決まってる。
けど、本当にそれで良いのかって自分も居る…。