第21章 手と手
後ろで轟音の響く中、メアリーは処刑台に飛び乗った。
サボ「・・・姉ちゃん・・!!!」
エースは俯いたまま、何も言わない。
メアリー「・・・ごめんね。」
ぽたり、と何かが落ちる音がして、ハッと顔をあげるエース。
メアリーの目には、たくさんの涙があった。
エース「ね、えちゃ・・・。」
メアリー「黙っててごめんなさい。勝手にここまで来てごめんなさい。待ってられなくてごめんなさい。・・生きてて、本当に良かった・・っ!!」
エースとサボに抱き付くメアリー。
サボ「・・迷惑かけて、悪いな・・姉ちゃん。」
エース「・・・心配、してくれたのか・・・?」
メアリー「当たり前でしょっ!!弟を心配しない姉が何処にいるって言うのよ!!!!!」
声を荒げてお説教を始めたメアリー。
メアリー「大体・・・っ!いつもいつも二人は生き急ぎすぎなの!!!もっと周りを見てよ!!泣いてくれる仲間だって、弟だっているでしょ!!」
ぐっと涙をこらえて立ち上がるメアリー。
メアリー「・・・貴方に振り落とされる刃を、受け入れないで・・。」
震える声で押し出すように言われた言葉。
エース「・・・姉ちゃん・・。」
メアリー「・・・行こう。皆待ってるよ。(にこっ」
エース「・・・あぁ・・!!!」
メアリーはエースとサボの鎖を断ち切った。・・・しかし、海楼石を切る事は出来なかった。
メアリー「ルフィが鍵を持ってるはず。立てる?」
エース「平気だ。立てる。」
「私が見逃すとでも思っているのか?」
メアリー「!」
サボ「姉ちゃん!!」
センゴク「処刑を邪魔する奴は私が倒す!!!」
ルフィ「姉ちゃん!!鍵が!!黄猿に壊された!!!」
スタンッと処刑台に降り立ったルフィ。
メアリー「ルフィ!!膨らんで!!」
ルフィ「ん?・・・!おぅっ!!!任せろっ!!」