第11章 コルボ山
「姉ちゃん!!!!」
メアリー「・・・あら、サボじゃない。元気そうだね、身体は。」
サボ「・・・まさか、この軍隊は姉ちゃんが・・・!?」
メアリー「うるさいから黙らせちゃったわ。アル、人間の肉は醜いから食べない方がいい。」
そうメアリーがアルに言えば、アルは大人しくメアリーの元へ戻って来る。
メアリー「サボ、ルフィやエースが心配してるよ。・・一緒に戻らない?」
サボ「・・・姉ちゃん・・。」
メアリーの差し出した手に、手を伸ばすサボ。
パァンッ!!と静寂な場に広がる轟音。
目の前に広がる紅。
サボ「・・・ね、えちゃ・・・?」
メアリー「チッ・・・!まだいたの・・!!!」
アル「ウーーーッ・・ガウッ!!ガウガウッ!!」
男1「き、貴族の子供に手を出すな!!!」
どうやら気を失う前に別の軍を呼んでいたらしく、援軍が到着した。発砲したのは援軍。当たったのは、
サボ「姉ちゃん・・血が・・・!!」
メアリーの脇腹から、大量の紅。
その隙に、サボは国軍の人間に連れられて行ってしまう。
サボ「姉ちゃん・・・!!姉ちゃん!!!」
メアリー「サボ、迎えに行くわ。必ず。」
にっこりと笑うメアリー。
メアリーを国軍が囲う。
サボから国軍でメアリーが見えなくなったその瞬間、
たくさんの発砲音がサボの耳に入る。
サボ「・・・姉ちゃん!!!!!!!!!」
その言葉に、言葉は返ってこなかった。