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泡沫…HQ

第2章 初デートをキミに*及川 徹





「……えっ!?」




体育館が点検日の為、珍しく先輩の部活が無い今日。
休日である事から私は先輩とデートする事になっていた。





「あっ!花香ちゃん!!こっちだよ!」





私に気付いて片手を挙げる彼は、それだけで様になっていて通りすがる人がチラチラと視線を向けている。



が、それよりもだ。




「及川先輩?!もう来てたんですか!」




お待たせしてすみません!
そう言って謝ったが「さっき来たばかりだから大丈夫だよー」と言われてしまった。




絶対に先に来て待ってようと、予定の時間より20分も前に来たのに…。




「花香ちゃん、いこっか!」




私が考え込んでいる事などお構いなしに、及川先輩は私の手をとって歩き出す。




「晴れてよかったね~!」




「そうですね!でも、本当は部活がしたくないですか?」




歩きながらそういうと、先輩は少し笑って




「今日は花香ちゃんとデートしたい気分だから☆」



と言った。



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