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泡沫…HQ

第3章 キミが好き*花巻貴大





彼女と話すと、いくつか分かったことがあった。


その中でも、俺にとって大きな障害だった「彼女が1人でいる理由」についても、話を聞いて納得した。




「じゃあ、1人が好きとかじゃなくて単に友達の作り方が分からなかっただけか。」



「単にじゃないよ!私にとっては大問題なの...!」



転校が初めてで、元々そんなにコミュニケーション能力の高くなかった彼女は、どうやら最初こそ話しかけられるのを待っていたらしいが中々話しかけて貰えず、せめて皆の邪魔にならないよう、体育館裏で過ごしていたらしい。



そりゃあ、こんだけ美人だったら話しかけづらい気もするけどな...

なんて思ってたのは一瞬で、逆に自分しか話しかけていないのかと思うと多少の優越感に浸る俺は最低だと...自覚はある。




「じゃあさ、俺の友達紹介してやるよ...つっても、クラス違うから意味ないか?」



何気なく言っただけだったが、この時の彼女のキラキラした顔は、たぶん一生忘れない。



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