第17章 帰郷と波乱
綱手
「お前か?カカシの術を解こうとしていたのは。」
部屋に入るや否や睨まれているユヅキ
ユヅキ
「貴女が綱手様なのですね。」
綱手
「あぁ。お前は?」
ユヅキ
「ご挨拶が遅れました。私はうちはユヅキ、うちはイタチの妹にして、サスケの姉です。」
綱手
「で、私の質問に対する答えは?」
ユヅキ
「…はい。」
ユヅキの返事を聞き、綱手は大きくため息をついた
綱手
(この子のその力なら自身の傷くらい治せるだろうに…。それを後回しで、チャクラをカカシに流し込んでいたのか。医療忍者になれる素質があるな。)
「わかってやっていたのか?」
ユヅキ
「えぇ。私の怪我は時間が経てば癒えます。でも、兄さんの術は時間が経っても消えはしない。外的要因がなくては解けないんです。だから…」
綱手
「もうわかった。そこに座って上服を脱げ。治してやる。ガイは先に部屋を出てくれ。」
ユヅキ
「えっと、ありがとうございます。」
カカシのベッドに座って、肩甲骨が見える範囲まで服を着崩した
カカシ
「って、ここ一応私の病室なんですがね…。」
綱手
「黙っていろ、気が散る。」
綱手はユヅキの怪我を治し終わると部屋を出て行った
カカシ
「また無茶したみたいだな。」
ユヅキ
「それはカカシさんも同じでしょう?」
カカシ
「無茶、か…。」
ユヅキ
「本家の写輪眼相手に、血筋もない人が力を最大限まで引き出すのは無茶ですよ。ま、だからといってその一族の私が敵う相手でもありませんけどね。」
カカシ
「それほどなのか…?イタチの力は」
ユヅキ
「私が2人いてようやく渡り合えるぐらいですかね。」
カカシ
「それは厳しいな。」