第8章 繋がる想い
マジかよ…。
「はぁぁ…」
「た、溜め息⁉︎俺なんか変なこと言ったの⁉︎」
全く分かっていない様子の相葉さん。
ここまで天然だと、笑えてくるよ。
むしろ天才ですよ、あなたは。
「ええ、凄く」
「ぎゃーっ‼︎」
そんな相葉さんの反応を見て、俺のS心が働く。
「ちゅーの反対とか言ってたっけ?
それを言うならキスの反対だし」
「嘘ん」
「ホント」
「やだ!忘れてよ!」
「やなこった、一生忘れない」
あんなに必死で可愛い相葉くん、忘れてなんかやらない。
「うぇ…」
「あんな顔、他の人には見せちゃダメだから」
「え?うん」
意味を分かってないのに、頷く相葉くん。
そういうところが無防備なんだよ。