第7章 不器用な告白
ー二宮sideー
楽屋の隅で、何かボソボソと喋っている2人。
相葉さんは、顔だけでなく耳まで真っ赤にしている。
「じゃあ、言って来な?」
「…」
大野さんの言葉にコクリ、と大きく頷いた相葉さんが再びこっちへ来る。
「んー」
無言で俺の腕を引いて、楽屋を出る。
「え?ちょっ…」
状況が飲み込めず、我ながらマヌケな声が出る。
「相葉…くん?」
「…」
聞こえているのか、いないのか。
ピクリとも反応しない。
これじゃあ、まるで昨日とは反対だな。
と、昨日の自分を思い出し苦笑する。