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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第7章 夜のお茶会


「可憐ちゃん、私やっていけるかな?」
好きでもない相手、それも不特定多数と関係を持ってしまうなんて絶対良くない。
でも、もし又血を吸われて誘われたら、私ははたして断りきれるだろうか。

「大丈夫さ」
後ろから部長が答える。
「悩むことなんかないさ。木原さんがしているコトは善行なんだ。別に悩まなくていい」
善行……。
確かに悪いことじゃないのかもしれない。

「それで救われる人間がいるなら木原さんは聖女だな」
部長がお茶を飲みながら笑う。

「他人事だからって、笑って!ヒドイです!」
私が可憐の鉢を抱きながら云うと、部長はこちらを向いた。

「そんなコトはないよ」
いつも笑っている部長。
それが今は笑っていなかった。
いや、顔は笑っていたけれど向けられた目は真剣で。

一一私はそれがどういう意味なんだか聞けなかった。
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