第6章 教えてよ。
「国見くん、や、やめよ?」
私が云えば不機嫌そうな顔がこちらを向く。
「岩泉さんが好きなの?付き合うの?」
国見くんの疑問ももっともかもしれない。
「恋愛として好きな訳じゃないし、付き合わないよ」
「じゃあ何で俺はダメなわけ?」
何でって……。
まあ、確かに…理由なんか、無いね。
常識的にだめだから、ナンテ、部費のために身売りした私が云ってもネ…。
「や、優しくしてね」
半泣きで云えば、真顔で見返された。
「無理」
いやぁ!
ちょ、検非違使さんでいいから助けてぇ!
服を下だけおろした国見くんが私にせまる。
怖いいい。