第6章 教えてよ。
ちゅうちゅう血を吸う時みたいな水音がする。
何か…えっちっぽくて…お尻がもじもじした。
「気持ちいいの?」
腰を撫でられる。
「うん…」
唇を離すと透明な糸がツッと私達を繋いだ。
「ちょっと吸っていい?」
頷いて首を差し出すと国見くんは首を横に振った。
「首筋は主将と副主将の場所って決まってるんだ」
あ、そうなのね。
国見くんは私の手をとって手首に噛み付いた。
一瞬、鈍い痛みが走り、次にじんじんする快感がこみあげてきた。
「あっ、ひぃン…ふぅん…」
甘い声が出てしまう。
やだ、金田一くんも見てるし、だめだ私。
ていこう、しな、きゃ。
「だーめっ」
両手をおさえられた。
身をよじっても力が強くて振りほどけない。