第35章 Holic Date.
ハードカバーの新刊のコーナーにあったそれを迷わずレジに。
本の袋を手にファーストフード店へ。
二階の奥の席に陣取りシェーキを飲みながら買ってきた本を開く。
一一時間はあっという間に過ぎた。
夢中になって読みふけりアプリからの通知にスマホが上げた音に現実に引きもどされる。
見れば矢巾先輩からだ。
嬉しそうな文面に眉が寄ってしまうのは何でなんだろう。
本をとじ荷物からミラーとヘアゴムを出す。
それをテーブルに置いて手櫛で髪を掴み結ぶ。
約束したからねー、ツインテで行くって。
私服で完全なツインテールにするのは恥ずかしいからサイドテールに。
普段涼宮ハルヒばりに髪型を変えていたけど、制服でやるより恥ずかしい。