第34章 Trip トリック!
「すまないねぇ。よし君たちにも一個ずつあげよう」
部長は有無を云わさず三人の手にいちごミルクをのせていく。
「君たちお弁当持ってきてる?」
部長もいちごミルクを一つ開けながら云う。
頷く三人。
「じゃあ五人で食べよう。はい、いただきます!」
やはり有無を云わさず部長はご飯をひろげだす。
ご飯といちごミルクって合うのかな?
でも取り敢えず!
私もご飯にしよう。
「いただきます!」
もそもそ各々のお弁当をひろげだす先輩方を横目に私もお弁当箱をあけた。
五人でお弁当。
それも大好きな人たちと食べられるんだから嬉しいな。
へへ、こんな幸せ一一ずっと続いたらいいのになぁ…。