第33章 Friend Date.
しばらくして国見くんは手を離した。
「お腹すいた。たい焼き食べにいきたい!」
国見くんがまだ照れているので腕を引いて歩き出す。
せっかくなんだから楽しまなきゃね!
街に出て商店街の入り口にあるたい焼き屋さんに行く。
時間が遅めだからもう並ぶ人とかいなくて何か嬉しい。
勝手に二つ買って国見くんに一つ渡す。
二人で歩き、話しながらたい焼きを食べる。
まだあったかいそれは中から私を温めてくれた。
ぶらぶらアーケードの下を歩いていたが騒がしい店の前にきてふと立ち止まる。
「入ってい?」
国見くんにお伺いを立てると頷いてくれたので中へゆく。
騒がしい店一一つまりはゲームセンター。