第31章 Birthday Date.
タイツを脱いでパンツを足から抜く。
靴も脱ぎ捨て後ろに放った。
風が吹き込んでハタハタとスカートが揺れる。
思わず抑えた。けど、手を離す。
「ちゃ、ちゃんと見ててくださいね!」
海側に腰を突き出す様にして足を開く。
あ、う。
きゅっと体に力をいれると足の間からチョロチョロと音を立てておしっこがあふれる。
飛沫が足にかかるけど途中でとめられない。
海に流れてしまう様に小水を出し切る。
「ん、んっ」
ぽた、と最後の一滴まで出して私ははだしのまましゃがむ。
恥ずかしい。
顔が熱い。
ウェットティッシュを出して足をふく。
うー、もう履きたくない。
いいや、このまま帰ろう。
時計を見ればそろそろ帰りの電車がくる頃だ。
「松川先輩帰りましょ?」
ゴミはポケットにつっこみ靴だけ履いて歩きだす。
何かぐったり疲れた。
私はMじゃないし露出趣味はもっとない。
外で放尿なんて罪悪感しか覚えない。
テトラポットの間辺りまで来て風にふわりとあおられてスカートがまいそうになり手で抑える。
一一と、その手を誰かに掴まれた。
冷たい感触にドキリとして振り向いた途端、抱き寄せられて首に硬いものが当たり一一皮膚を食い破る。