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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第4章 選ばれた理由


「いや?」
花巻先輩もこちらに眼を向ける。

二人共真剣な目で。 
そんなきれいな目で見られたら頷きたくなる。

バンッ
不意に部室の戸が開く。

「いい加減しめるぞ」
岩泉先輩だ。
助けてほしくて眼で精一杯訴える。

「ちぇ、もうちょっとだったのに」
花巻先輩がふくれっ面になりながら私の足を離す。

「帰りますか、花さん」
「だねー、松さん」
松川先輩も興味を失ったとばかりに私の足を放り立ち上がる。
二人は手早く身支度を整え室内から出ていく。

「大丈夫か?お前と俺が最後だからちょっと位なら横になっても良いぞ?」
岩泉先輩優しいなぁ。
裸足でスカートをにぎりしめ肌もあらわに青息吐息の私。

「岩泉先輩」
「どうした?」
ベンチに転がった私の前に靴と靴下を持ってきてくれる岩泉先輩。
優しい。
うん、優しいなぁ。
良いかな。良いよな?
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