• テキストサイズ

【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第30章 SweetDate.


「待ったか?」
いえ、と答えて私は借りていたマフラーをほどいて背伸びをしてそれを一先輩の首に巻いた。

「何だ寒いだろ?」
「はい。だから手、繋いで下さいね!」
一先輩は私の手を取り歩き出す。
ゆっくり、私の歩調に合わせて。
いつもそう。
一先輩はいつもあの日からずっと私と歩く時にはゆっくりゆっくり歩いてくれる。

嬉しい。
「デート…ってもどこ行くか…」
何気に私達はデートで行きそうな場所は網羅しているのです。
えへん。

「行きたい場所があるんです。良いですか?」
私が笑って云うと一先輩も笑い返してくれる。

「どこだ?」
云う一先輩に心が弾む。
私の癒やしの場所。
誰にも教えていない大事な場所。

この辺りでは一番大きなモール。
一一この前及川先輩と来た場所。
/ 563ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp