第28章 AXIA
そのまま学校まで行って部室棟へ。
朝早いから運動部の人しかいないからあんまり注目はあびなかったけど鍵開けの為に早く来てるっぽい人達にはギョッとされてた、し。
「ちょ、岩ちゃん何それ何なの?!」
先に来ていた及川先輩が部室を開けた途端振り向いて叫ぶ。
「俺の彼女だ。文句あるか」
一先輩か、かっこいいです!
「あるよあるよ大有りだよ!ずるいずるいずるーい!オレにはしてくれた事ないじゃん!」
「今してやろうか?」
私からマフラーを外しながら一先輩。
「違うし!つむぎちゃんの方!」
「丁重にお断りします」
「ヒドッ」
答える私に及川先輩が半泣きだ。
ああもう仕方ないなー。