第28章 AXIA
こんな事をして気を紛らわせないとヤバイ。
だって不安そうに揺れて嫉妬にまみれた目をした一先輩は私と二つしか違わないのに堪らなくセクシーで幼気で。
二律背反のそれが同居していて今すぐどっかにしけこみたくなってしまう。
あゝ、私が奪われてしまうかもなんて不安なんですね。
私が他の人といるのが妬ましいんですね!
もー、可愛いかっこいい!
大好きっ♡
「一先輩、大好き」
半端抱きぐるみのように一先輩にぶら下がりながら歩く。
あうー。
可愛いよー。
あ、そろそろ北川辺りに来るからやめなきゃ。
あっちから城西に行ってる子多いしねー。
最後にぎゅーって抱きついて手を繋ぐだけにして体を離す。
寒いな。