第26章 Amazing Date.
今日も今日とてやる事は変わらない。
放課後清掃。
後部活動。
そして早目に切り上げて部活棟へ向かう。
「やっ、つむぎちゃん」
もう及川先輩は身支度を整えて私を待っていた。
白いブレザーが凄い似合っている。
立ち姿は未だ認めるのは悔しいけど王子様みたいだ。
アンバーのカーディガンも様になってる。
ちょっと開いた襟元に少しだけゆるめたタイすら小慣れた感が出てて格好良い。
でも平静をよそおって歩み寄る。
「お待たせしました」
「そうでもないよ」
云いながらそっと寄り添ってかばんを持ってない方の腕を組んでくるあたり手馴れていた。