第24章 甘くてスッパイママレード
一一ごめんなさい、一先輩。
私は悪い子です。
スマホには岩泉先輩からのメッセージが来ていることを知らせるマークが点滅している。
私は涙ぐんだ。
ほんと、私はバカだ。
ひっくひっくとしゃくりあげていると石和部長が後ろから優しく私を撫でてくれた。
「話は聞いてるよ。仕方ないだろ。そんな泣くなよ」
「れもぉ…」
涙でかすむ視界のままスマホのメッセージアプリを開いて岩泉先輩に行けなくてすまないという旨を連絡する。
最後のメッセージは結構遅い時間だった。
ずっと待っていてくれたのに…私はイケナイ事をしていた。