第20章 その先のJustice.
あの後、結局先輩は私の家に泊まりました。
うちの親は玄関にある靴に気が付いても特に相変わらずだったし、私は寝ている一先輩に食べ物を作って持って行き、座卓を出した。
「お前が寝てるの見てたら俺も寝ちまったわ、悪ぃ」
ぐっと伸びをする先輩にシャツとパンツを差し出す。
「ご飯作りましたから、良かったら食べて下さい」
私も適当に部屋着に着替える。
二人で座卓につき、
「いただきます」
食べようとした私はちょっと驚いた。
一先輩はきちんと手を合わせて挨拶している。
そんなの…一体何年やってなかったかな。
ていうか、誰かとご飯を食べるの自体久しぶりだ。