第19章 レムナントナイト
「はーじーめー先輩っ」
私の言葉に岩泉先輩が顔を上げた。
「…?何で脱いでるんだ?」
私はカーディガンを脱いでカバンに挟んでいた。
私は笑ってブラウスのボタンの隙間を指で引っ張る。
…見える、よね?
「ッ、…っまえ、それ…」
「買っちゃいました」
一一まだ、お時間アリマスカ?
ウチ、マダ親帰ッテキマセン。
私の囁きに岩泉先輩が真っ赤になる。
えへへ♡
はしたないかな?
でも、我慢できない。
「恋人のえっち、したいです」
私が僅かに赤らんで云うと、子供みたいにこくんと岩泉先輩が頷いた。