第19章 レムナントナイト
「はい、お付き合いして下さい。岩泉…一、先輩」
私の言葉に岩泉先輩の手が止まる。
「ちょ、ちょっとおしっこしてきます!」
恥ずかしくて私は立ち上がり駆け出した。
岩泉先輩の見えない場所まで逃げて一息つく。
付き合う。
付き合っちゃうんだ。
岩泉先輩と。
私の初めての人と。
意識すると一気に顔に熱がこもる。
私が何か勘違いしてるんじゃないよね?
本当にお付き合いしちゃうんだよね!
だから、手、繋いだり、キス、したり、せ、セックスとか…しちゃうんだよね?
ま、まあ、いつもしてるコトですからっ!
大丈夫……だよね?
さ、さっきだって手、繋いだし。
あ、もしかしてアレ、前フリだった?!
ひゃあ、私鈍感すぎィ!
と、取り敢えずおトイレ行こう…。
その前に…………、