第18章 こじらせプリンス
「あ、家こっちです」
私は中学は北一じゃなかった。
境目辺りだけど途中から反対側。
「ん」
何か一瞬影山くんがちょっと固まった気がしましたが…気のせいですよね。
家には相変わらず誰もいない。
鍵で家を開けると影山くんは不思議そうな顔をした。
「あ、家今誰もいませんから遠慮なく」
「ハァ?!」
…?
影山くんと一緒に靴を脱いで二階の部屋の位置を教えて私は飲み物をいれにキッチンへ。
まあどうせ私の部屋以外は鍵がかかっているから開かないし。
取り敢えずあったかい玄米茶を入れて持って行く。