第18章 こじらせプリンス
それはある日の放課後。
特に問題も無く私はいつも通り花壇の手入れや冬に向けて木に藁を巻いたりして最後はバレー部の部室に寄って血液提供、後しばしのお戯れ。
そしてそろそろ放校時間だし帰るかと温室に寄って荷物をかき集め帰宅一一。
その日はツインドリルのバンスにでっかいリボンという髪型でメイクも若干ゴシック風味にした為、パッと見私とは判らないなんて状態で。
制服の下にはフリフリ黒ケミカルレースのペチコートに控え目なパニエを履いて学校指定のハイソではなく紫の縞が入った靴下留レース付きソックス。
靴はたっぷりしたおでこぐつ。
カーデは黒にラメ糸で猫ちゃんが刺繍されている奴を着ていた。
だから帰りに寄ったコンビニでいつもラインで話している彼だと認識出来たのは私側からだけだ。