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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第16章 トワイライトカノン


「あーと!ついてるぞっ、よっ、愛されてるねっ」
ツン、と後ろから首筋を指さされ振り向けば部長がいる。

「石和部長…おはようございます」
取り敢えずあいさつする。
しながらポケットから手鏡を出して首を確認した。

首には赤を中心に紫のあおにができている。
取り敢えず一日では消えそうもない。
もう、これえりから見えちゃうよ、岩泉先輩のえっち!

一一こんなの、岩泉先輩のモノって証みたいで恥ずかしいな…。

な、んてネ…そんなワケないのにな。
私は薔薇の花嫁だからっ。

さって、水やりしたら堆肥を混ぜてちょっとだけこっそりバレー部を覗きに行こう。
バレーはそんなに詳しくないけど、でも見ているだけで元気になれるから。

私が植物を愛するように球技を愛し切磋琢磨する大切な人達。
見ているだけで焦がれてしまう。

一一大好き。

「よしよし、今日も一日頑張ろうな」
虫除けの竹酢を温室のまわりにまきながら石和部長が云う。

私も頷いてジョロを持った。
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