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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第13章 個人レッスンは甘い罠?


「松川さん、そのハンカチください」
く、国見くん?!

「は?」
松川先輩も困惑している。

「つむぎちゃんの血がついてるんでください」
諦めないってもしかしてそれかあああ!

「国見、そういうのは人としてダメだ」
金田一くんが云うけど…、

「俺らもう人じゃないじゃん!」
いや、そうなのかもしれないけどさ。

「つむぎちゃんも呆れてるよ…」
及川先輩に云われ、国見くんがこっちを見た。

「つむぎちゃん、ダメ?!」
「恥ずかしいからダメです」
間髪入れずに私は答える。
そんな、…あんな場所から出る血なんか汚いよぅ…。

あ、国見くんがしゅんてなってしまいました。
どうやって慰めたらいいやら…。

「そういえば木原花巻さんにヒュプノかけてもらいたいんだよな…」
金田一くんが話をそらす。

「そうなの?」
ベンチに座らされたままの私の前に今度は花巻先輩が来た。

「はい…私、素直になりたくて…」
私には迷いがある。
それに素直になれない。
だから素直になりたい。
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