第12章 邪視一イービルアイ一
「その後も学年イチの堅物を落した方が勝ちとか勝負したりな」
金田一くんが云う。
「アレは及川さんが勝ってしばらくチャームとけなくて気持ち悪かったな」
三個目のパンを開ける国見くん。
金田一くんもご飯だけで一段あるしやっぱり男の子はよく食べるな。
「金田一くんも食べる?」
卵焼きを差出す。
「食べる」
嬉しそうに食べる金田一くん可愛いな。
「ねぇ、つむぎちゃんも花巻さんにヒュプノかけてもらえば?」
もう一個と差し出した卵焼きを横からかっさらう国見くん。
確かにいいかも!
私はあまり食欲はないので、お弁当を二人の口に運びながら考えた…。