第12章 邪視一イービルアイ一
そして次の日の朝。
学校へ行こうとスマホを充電器から抜くと国見くんからメッセージが来ている。
国見.
今日中庭で一緒にご飯食べよ。
OKのスタンプを送りかばんにしまい出発した。
朝は早く行き植物に水やりをする。
花壇に水をあげていると…、
「木原ちゃんみーっけ」
後ろからいきなり背筋をツゥとたどられびくっとしてしまう。
「花巻先輩!」
振り向いて叫ぶ。
「へへ〜」
花巻先輩は子供みたいにへらへら笑っている。
「水ぶっかけますよ!」
ホースを向けるとカラカラ花巻先輩は笑った。
「ぶっかけるなら、そっちにでしょ」
振り向いた私の頬を撫でて花巻先輩。
ぶっかけるならって……。
せ、せくはらぁ…。