第5章 小学生5年生
「無理をするな…、先生に聞いたが空気がいいところなら楽になるらしい。宮城の方に今家を建てている、そこで療養したらいい。高校と大学は一番難しいところを卒業している。問題ない。学校は好きなところにいけ」
僕思うんやけど、征司郎さんて優しさが不器用やねぇ
「ありがとう、征司郎さん。ふふっ、征司郎さんって優しいですなぁ」
「……来週には準備が整う。それまでに持って行くものを準備しろ、足りないものは用意する。」
「なら失礼しました。お休みなさい」
「ほんに不器用な方やなぁ、まぁそれにめんじて、耳があこうなっていたのは、目をつぶるかねぇ」
それから僕は、学校は休み、光ちゃんや健ちゃんには電話で、真ちゃんや鉄平ちゃんとかには見舞いに来たときに宮城に療養にいくと伝えました。
征には、娘を送る父親みたいに心配されました。
征のブラコンはなおりそうにないと実感しました。
こうして僕は宮城に旅立ちました。