第4章 小学生
花宮視点
この学校では二年が一年のパートナーになるらしい。
ふはっ、めんどくせぇ。
しかも俺と木吉のパートナーは同じらしい。ふん、どうせいいこちゃんだろ、猫かぶりで騙してやる。
「花宮真です。よろしくおねがいします。」
そう言って俺は笑顔を作った。
俺は驚いた。あまりにもその人が綺麗だったから。
「初めまして、赤司雅です。仲ようしてな?」
そう言ってその人は笑った。
俺はらしくもなく顔が熱くなった。
そして嫌われたくないと思った。
そして俺は帰り際、また驚いた。
「猫かぶりの笑顔も可愛いけどそのままの顔の方がええよ?」
………きずいていた?ソレを知っていたのに俺に優しくしてた?
俺の顔はさぞかし驚いていたのだろう。
雅さん(名前でいいと言われた。)はいたずらが成功した子供のように妖艶に微笑んでいた。
いくつになったとしてもこの人にはかないそうにないと
俺は思った。
でも不思議と悪い気はしない。