第5章 剣の舞*坂田銀時、土方十四郎
横から音もなく現れた銀時に驚き、手に持っていた瓶を…落としてしまった。
ガッシャーン!
「やばい!逃げ…」
割れた瓶から液体が飛び散り、大した量ではないのに一瞬で広まった匂いを、三人は嗅いでしまった。
「くっ…」
三人とも吸った直後でまだ理性はしっかりしている。
だけど、腹の底から湧き上がる欲望を抑えるので精一杯だった。
「てめ…いきな、り、出てく、るから、」
「んな、こたぁ…てめーと、れんを、二人きりに、できるかよ…っ!」
「部屋、出…!」
必死に足を動かそうとした時、れんの奥深くから…ジワリと快感が漏れ出した感覚がしてその場にうずくまる。
突然座り込んでしまったれんを立たせようとして、銀時が腕に触れる。
しかし、それがトリガーだった。
理性の糸が断ち切られ、れんの腕を引き寄せて唇を塞ぐ。
「ん…!?」
銀時自身も自分の行動に驚きを隠せない。
しかし、頭の中は朦朧として本能があらわになり、手は気付けばれんの体を撫で回していた。
「おいっ…!」
目の前で生々しい行為が始められ、欲を高められた十四郎もまた、れんに手を伸ばした。