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【短編集】ILY【R18】

第5章 剣の舞*坂田銀時、土方十四郎


横から音もなく現れた銀時に驚き、手に持っていた瓶を…落としてしまった。

ガッシャーン!

「やばい!逃げ…」

割れた瓶から液体が飛び散り、大した量ではないのに一瞬で広まった匂いを、三人は嗅いでしまった。

「くっ…」

三人とも吸った直後でまだ理性はしっかりしている。
だけど、腹の底から湧き上がる欲望を抑えるので精一杯だった。

「てめ…いきな、り、出てく、るから、」

「んな、こたぁ…てめーと、れんを、二人きりに、できるかよ…っ!」

「部屋、出…!」

必死に足を動かそうとした時、れんの奥深くから…ジワリと快感が漏れ出した感覚がしてその場にうずくまる。

突然座り込んでしまったれんを立たせようとして、銀時が腕に触れる。
しかし、それがトリガーだった。

理性の糸が断ち切られ、れんの腕を引き寄せて唇を塞ぐ。

「ん…!?」

銀時自身も自分の行動に驚きを隠せない。
しかし、頭の中は朦朧として本能があらわになり、手は気付けばれんの体を撫で回していた。

「おいっ…!」

目の前で生々しい行為が始められ、欲を高められた十四郎もまた、れんに手を伸ばした。
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