第4章 手を伸ばして*グリムジョー
「ぁ…ぁ…は…」
あれから二度放たれた精によって、下腹部からは白く泡立った液がゴボゴボと卑猥な音を奏でていたが、シーナの口からはもうハッキリとした嬌声が聴こえなくなった。
もう意識は別の世界に飛んでいるのだろう。
そんなことを思いながら、欲が満たされるまでシーナを抱き続けた。
窓から差し込む眩しい光。
赤くなった瞼を開けたシーナが、静かに身だしなみを整えて、部屋の扉の所に立った。
「さようなら…。」
今にも消えかかりそうな声で囁かれた言葉は、ベッドに横たわるグリムジョーには届かなかった。
後書き→