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【短編集】ILY【R18】

第17章 【夜シリーズ】イロコイ【緑谷出久】


私の中で膨らんでゆく決意が、我武者羅に自分の体を動かしていた。
夢中で陰茎をしゃぶっていたそんな私を出久が制止して、口から自身を引き抜く。

必死すぎて出久に引かれてしまったか…?

冷やっとする気持ちが芽生えた私を安心させるように、出久は私の頭を撫でて肩に手を置き、そっと押し倒す。

「君の気持ちはすごく伝わったよ。だから、僕からお返し。」

「出久…」

彼の厚い胸板から伝わる鼓動が、この状況をよりリアルに彩ってくれる。
包み込まれるような彼の温もりは火傷しそうな熱となり、視線が絡めば私は自分から身体を差し出した。

「はぁっ…あん…あっ」

「れんさんのナカ、厭らしく濡れてるね…」

ツルリとした先端が花弁を押し広げ、蜜壺に入ってくる直前に出久が放った言葉で顔が紅潮する。
彼はそんな私を愉しそうに上から見下ろし、口角を緩やかに吊り上げた。

そのまま熱塊をナカにグッと押し込み、歓喜に震える肉筒を満たしてゆく。

「んぁあ…出久…ッ、は、…!」

焦らすように浅い部分を嬲ると一気に奥を貫き、入口まで引き抜いてまた奥に戻る。
脆い理性など彼の律動に呆気なく陥落し、私はただ嬌声を零すしかなかった。

(好き…好き…っ…!)

彼を絶対に離したくない想いが強すぎて、腕は彼の首に巻き付き、蜜壺は忙しく収縮して熱塊の形を記憶するように蠢く。

「れんさん…」

ぼやける視界の中で、彼が私の名前を呼びながら笑いかけてくれた気がして…幸福感に酔った私は彼に身を委ねた―――――
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